「随喜(ずいき)」がもたらした幸せ

執筆者 | 10月 7, 2016

「35歳にして、大手企業の重役をつとめていたキャリア・ウーマンのPさんは、不妊に悩んでいました。
ご主人とともに考えられる限りの手を尽くしたそうですが、妊娠にはいたらなかったということでした。
話を聞いていくうちにわかったのは、彼女は自分のキャリアに相当の執着があるということでした。また、全てが自分の思うようにいかないと気がすまないという、性格的な傾向もありました。さらに、子供を持つ、しあわせそうなカップルを見ると、ひどく嫉妬心を起こすということも話してくれました。
施術をはじめるに当たって私からアドバイスをしたことがありました。
それは、嫉妬心を起こしそうになったときに、逆にその相手の感じている幸せを、そのまま自分の幸せとして感じようとすること、です。
すなわち「随喜」※の実践でした。   ※他の喜びをわが喜びとすること

治療を重ねていくにしたがって、彼女は全てをコントロールしなくては気がすまなかった性格を、徐々にといていきました。気に沿わないことも受け止められるようになってきたのです。さらにまた「随喜」とともに、一瞬一瞬をもっと楽しみ、感謝の気持ちをもつことも、実践していったのです。
数ヵ月後、彼女は妊娠し、治療は出産まで続けられました。
その後、彼女は続いて2人目を妊娠し出産したそうです。
そして、仕事のほうはキャリア・ウーマンからパートタイマーに転身。
そのせいか(?)現在は家族も含めて幸せに暮らしているという話です。

アルフレッド・ミューラー(オーストリア・ウィーン)