不眠症と霊的原因

執筆者 | 10月 7, 2016

直感が告げたものは

「タオ指圧は不眠症に効きますか?」と、問い合わせた上で予約した方がいた。
ところが私自身が、その日の夜は、どうも寝付けなかった。そして、朝になっても疲れが取れない。
その翌日、彼女は、治療を受けに来た。
最初の問診の時、実をいうと私は、「何か別の“何者か”」が、一緒にいるような気がしてならなかった。
しかし私は、“いやー、気のせいだろう。昼に変なものを食べたかな?”と、常識にしたがって、自分の直感を打ち消した。
とにかく施術を始めた。
施術が進むにつれて、やがてはっきりと、この患者の頭部と両足に、強い”邪気の塊”を感じた。
それまでは、常識で自分の直感を打ち消していた私も、その時になって、“この邪気のかたまりのようなものは、亡くなった救われていない魂”なのだ、と思うに至ったのだった。
そこで施術しながら、“仏さま(阿弥陀如来)の大いなる愛が、この魂に届くように”と祈った。心の中で念仏を唱えながら、施術を続けたのである。
私は、懸命に施術した。ところが、なぜか、この女性のツボや経絡は、私の気が浸透しないように逃げようとする。私の圧が、逃げられたり、かわされたりするのだ。
それは、深部に存在する邪気への治療を、まるで何者かが邪魔しているかのようであった。それを乗り越えつつ、深部に圧を到達させていく施術は、大変な作業であった。
同時にそれは、彼女にとっても、かなりつらく苦しい治療であったようだ。

ひたすら祈りながら

やがて施術も終わりに近づいた。
そして、座位になってもらったときだ。
突然、彼女は、正面を凝視し、絶句し、顔面蒼白になった。
実は、その時、現れたのである。
これまで長年に亘って、毎晩、彼女の夢に出てきた人たちの姿。
夜な夜な彼女を苦しめ続けた、その顔たちが、目の前にあったのだ。
その時、私は、正面に回り、彼女の目を見て言った。
「大丈夫ですよ。もう二度と彼らが現れることはないですよ。」
彼女は驚いたように、私を見て言った。
「あなたにも見えるんですか?」
私は答えた。
「いいえ、感じるだけです。しかし、やっと彼らも、自由になれたようです。」
彼女は驚愕したようだった。というのは、自分が長年、悪夢に悩まされて来たことは、何一つ私に話していなかったからだ。ましてや、彼女が悪夢で見ていた、“何者か”の存在たちのことなどは、、、。
しかし、私はそれを、なぜか感じてしまったのだ。そして心の中で念仏をお唱えし、仏さまの光明が、彼らのたましいをお救い下さるようにと、ひたすら祈りながら施術していた。
やがて最後には、私自身も、平和な安堵感に満たされた。だから「やっと彼らも、自由になれたようです」と、彼女に伝えることができたのだ。

タオ指圧は身/気/霊、一体の治療

治療後、彼女はほっとしてはいたが、突然、自分の身に起こったことの意味がわからず、半信半疑のようであった。
それでも、帰宅するころには、かなり明るい気持になっているようだった。
3週間後、Eメールが来た。
「精神科にも行きました。睡眠療法の専門家にもかかりました。また、針治療にもカイロプラクティックにもかかりました。およそセラピーと称する、ありとあらゆるものにかかりました。しかし、毎晩、悪夢にうなされる私の助けには、なりませんでした。
25年にわたって、毎夜のごとく苦しめ続けられた悪夢でした。
それが、ただの1回のあなたの治療で、消えてしまったのです。
おかげさまで、今は、目覚めもよく、なんとも重い荷物を降ろしたようで、気持ちも軽くなりました。
そして毎日を、ウキウキとした気持で暮らしています。
本当に 、なんと、すばらしいことでしょう・・・・。」
私は、阿弥陀如来と念仏に感謝した。
そしてタオ指圧が、身/気/霊、一体の治療であり、仏の道と共にあることの持つ深い意味を、あらためて認識したのだった。

アレックス・太音・ペレクリタ