人生において欠けていたもの

執筆者 | 10月 8, 2016

患者さん/ステファン(アメリカ)

私がタオ指圧を知ったのは2年前。まったくの偶然でした。
実は私は、豆腐作りに興味がありました。そして、あるタオ指圧の臨床家が、以前は、豆腐を作っていたことを人から聞きました。
そしてその流れで、デボラ バックマン先生の治療を受けることになったのです。
これまで私は、さまざまな種類の手技療法の治療を受けて来ました。

しかし、どんな治療を受けても、私を20年来の腰痛から、救い出してくれることはありませんでした。
私が驚いたのは、最初の治療の時からです。このタオ指圧臨床家は、他のどんなセラピストも触れなかった部位を施術したのです。私は、“これは、今まで受けて来た療法とはまったく違う。これは単なるマッサージではない”。はっきり、そう思い思いました。その場で私は、しばらく治療を続けてみることを決心しました。

2度目か3度目の治療のときでした。
痛みが臀部のほうへ動いてゆきました。そして、その次の日には、ひざへ移っていました。さらに驚いたことに、それと共に、背中や腰が、ずいぶんと楽になっていたのです。

こうして私は、営業マンとして不可欠な長距離の運転を、これまでのような痛みを感じずにできるようになりました。また、医者が言っていた椎間板の損傷も、全然痛みがなくなりました。今や長距離を運転しても、何でもないのです。

ところで、今にして私が反省することがあります。それは、私の人生において欠けていたことについてです。私は、人を気遣うことが足りなかったと思うようになりました。
と言うのは、時折やってくる軽い痛みがあるときの自分の精神状態を分析すると、どうも、怒りのあるときや、悪意のあるときと重なっているように思ったからです。

だから、今の私は、軽い痛みを感じるたびに、その自分の心に気がつくのです。そしてその時は、すべての生きとし生けるものを慈しむ心になることを心がけるようになりました。

タオ指圧の治療を受けて、痛みが取れたことは、もちろんありがたいです。しかし、このような気持にさせてくれたことに対しても、私は感謝の気持ちでいっぱいなのです。