快方の眠気

執筆者 | 10月 9, 2016

飛び込みで入ってきたこの青年は、まっすぐ立っているのも辛そうで、息切れを しているように早く、短い呼吸をしていました。
見るからに背中が固まっているようで、特に、深呼吸をすると身体全体がきつそうでした。

まず基本手技を施しました。
そしてそれを終える頃には、深呼吸をしても 身体は硬くならず、不快感もなくなっていたようでした。
そんな彼はそれを確かめるように、何度もため息をついていました。

さらに私は、肩の辺りの小腸経のツボを繰り返し治療していきました。彼の身体はどんどんほぐれてゆきました。

すると、それにつれて今度は眠気が増していくようでした。
私はそんな彼をみて、過剰にストレスフルな環境に置かれていること、それも長いこと続いていること・・・などが感じられました。

治療が終わり、彼にそのことを聞いてみると、「そんなにストレスは感じないんだがなあ・・・?」などと言っていましたが、私は“心の状態が体に現れているのが解らないほどのストレスを抱えているに違いない”と思いました。
今その疲れが眠気となって表れてきているのに、何故か彼はとても幸せそうにみえました。

アレックス・ペレクリタ (トロント・カナダ)