肩コリ

執筆者 | 10月 8, 2016

<膀胱経タイプの肩コリ>

膀胱経は、自律神経を司る経絡です。
肩コリの原因が、この経絡のツレ(虚)である場合は、まず自律神経失調症を疑います。
自律神経というのは、次の二つを言います。

すなわち、交感神経(外界に適応する)と、副交感神経(内臓の働きに関係する)です。
そして、交感神経が働いているときは、副交感の働きは抑制されるのです。
(その逆もあります)

たとえば、緊張のあまり、食事がのどを通らないということがあります。
これは、交感神経が過剰に働いているために、副交感が抑制され、内臓の働きが低下している状態を示しています。
自律神経は、通常、日中は交感神経が優位になり、夜になると副交感が優位になって休息するように、体内リズムができています。
しかし、ストレスや働き詰めで、リラックスする時間もなく過ごしていたりすると、交感神経の緊張が抜けず、夜になっても副交感が優位にならなくなります。
こうなると、夜も熟睡できなかったり、内臓の働きも不活発になります。

そして、何となく身体の不調を訴えることになります。
自律神経失調症というのは、このような場合を言うのです。
身体をリラックスさせ副交感優位の状態に導くのもまた、タオ療法の特徴の一つです。
これによって、自然の体内リズムを取り戻すことができますし、内臓の働きもまた、大きく活性化されるのです。

<三焦経タイプの肩こり>

最近では、夏になると、いわゆる冷房病が増えています。
この典型的な経絡の歪みが“三焦実膀胱虚”のタイプです。

三焦経は温度変化に適応するための経絡です。
したがって、涼しい中と暑い外とを出たり入ったりしている内に、このスジが張ってきます。
またこのスジの張りのために、自律神経失調気味となり、膀胱経の経絡に力がなくなります。
冷房病で冷えを感じるのはこのためです。

タオ療法では、膀胱経のスジを施術し邪気を排出します。
同時に三焦経が張ってコリを感じる肩背部の歪みを正し、身体全体の生命力を回復させるのです。

<小腸経タイプの肩こり>

悲しい想いをこらえるなどの精神的ストレスや、事故によるショックの後遺症、また婦人科疾患などで起こる肩こり。それが、小腸経タイプの肩こりです。
小腸経は消化器官だけでなく、女性の生理や血管などを司っています。
そして、事故のショックや長期にわたる精神的ストレスで、血管は収縮されます。

それは小腸経の気が不足するからです。小腸経が東洋医学で言う“虚”の状態になるのです。
小腸経が虚になると、胃で消化した食べ物が、血液に転換しにくくなります。
また、腰椎一,二番が陥没気味になって、腰痛が起こることもあります。
(いわゆるギックリ腰は、小腸虚の証です)

小腸経の肩こりの特徴。
それは、患者さんご自身は肩背部だけだと思っていても、そうではないことです。
実際に圧診してみると、小腸経の走向する横頚部や腰部の付け根など、広範囲に亘ってコリが存在することがわかります。

したがって施術は、これらのコリ全般に対して行います。
そして小腸経に溜まっている邪気を排出します。
これによって、長年に亘って苦しめられてきた肩こりから、解放されるだけではありません。
生理不順、栄養の吸収不全などが改善され、またギックリ腰なども未然に防ぐことができるのです。

<胆経タイプの肩こり>

目が疲れたり、消化不良を感じたり、また、まれにですが、関節に力が入いらないなどの症状を伴うのが胆経タイプの肩こりです。
肩甲骨内縁に沿って、だるさを感じます。
これは、食生活に解毒が必要な、白砂糖、農薬、化学調味料などの食品添加物の摂取によって、胆のうに負担がかかったことが原因です。

消化不良を感じたのは、胆経が油ものを消化しにくくなったせいです。
もちろん、タオ療法で治りますが・・・。

遠藤喨及