肺がんを患っていたけれど…

執筆者 | 10月 7, 2016

何年か前に、人づてに私のところへ訪ねてこられた女性がいました。
その女性は、腕、足、そして肝臓の痛みを訴えていました。
話を聞いてみると、それは肺がんによって生じるているものらしく、そして肝臓も悪化しているためにキモセラピー(化学療法)は受けられないという状況でした。
さらに、彼女の一家は、南米からの難民ということ。6歳の末のお子さんが重度の心身障害を抱えていること。そのほかにも十代の難しい年頃のお子さんもいることなどで、彼女のストレスは相当なレベルだと思われました。
私はとにかく治療を始めました。

2ヶ月ほどたったころだったでしょうか、治療の前に彼女から「ちょっと聞いていただけますか」と言われました。
「あなたのおかげでどれほど楽になってるか、言葉では云えないほどです。
長男がある日、“お母さんは変わったね、昔だったらちょっとしたことでもいらいらしたり、怒鳴ったりしていつも怒っていたけど、最近はなんかとても平和的だよ・・・”なんて言ってね。

そういえば、と私も気がついたんですが、近頃はなんとなく落ち着いてるというか、昔はいらいらして食事ものどを通らないなんてこともありましたのに、あまり心配しなくなったんですかね。なんとも幸せに感じるときが多いです。
この世には不可能なことなんてないんじゃないかと思ったりもします。」
と、しみじみと言われたのでした。

それからさらに2年間、治療を続けました。
ある日、彼女がMRI スキャンの結果を持ってきました。
それによると過去6ヶ月間、以前に確認されていた癌は、増殖している形跡もなく、また増幅も見られず、そればかりか縮小に向かっている様子
でした。
医者のアドバイスは、「何がどうなっているのか知らないが、あなたが続けていることをさらに続けましょう。時折こういうこともあるみたいですから・・・」というものでした。
彼女は、自分で気がつかないうちに、心のうちから治癒に向かっていたのでした。

いまだに治療は続いています。
そのたびに彼女は感謝の心を深めています。そしてタオ・セラピーがどれほど深く、またどのように浸透して行っているかを味わっています。
私は、“必ず癌は消える”と信じ、また祈っています。
祈りと、願いのほどには制限はありませんから。

ジーニー・クローニン (モントリオール・カナダ)