タオ指圧の創始者は、遠藤りょうきゅう住職。
東洋医学の根幹である気と経絡、ツボの秘密とその実態を解明し
生まれた手技療法です。タオ療法の臨床家や教室は、世界八か国に
あり、日々世界各地で、その治療効果が実証されています。

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先日、ある知り合いの女性とばったり会いました。
いつものようにあいさつを交わすと、何となく辛そうでした。

「なんか辛そうね、だいじょうぶ?」
「背中をねえ…」

話によると、ある日仕事から帰宅すると、6歳になる息子さんが冷蔵庫と壁の間に
挟まっていて、身動きができずにいるのを見つけたのだそうです。
さらに悪いことに、大泣きしていた息子さんは、舐めていた飴を喉に詰まらせたよう
で、だんだんと泣き声が途切れ途切れになっていく… どうやら息もできない状態
にもなったようでした。
慌てた彼女は、火事場の馬鹿力が出たのでしょう、息子を助けるために咄嗟に
その大きな冷蔵庫を無理に動かしたのだそうです。
隙間ができたら、幸い息子さんははい出てくることができ、体制が整ったら舐めて
いた飴も喉から出て、事なきを得たのだそうです。
彼女がほっとしたのは言うまでもありませんが、その時以来、背中に痛みが止まら
ず、夜も眠れない状態が続いたとのことでした。

「ミリッという音がしたのよね…」
「こぶみたいになってるわよ」と、私。

彼女によるとオステオパシーへ2度治療に行ったが、まだ治らないとのことでした。

私はその時、別の方への施療の約束があり、彼女を施療するとしても15分間ぐら
いしか時間が取れない状況でした。
その旨を伝えると、彼女は一瞬考えましたが「お願いします」ということで、15分間
程の施療をすることになりました。

施療を始めると、彼女から温かい感謝の気持ちが伝わってきました。
数分後には体が緩んできて呼吸が深くなった様子でした。
それから、恐怖感も伝わってきました。
それはそうでしょう、彼女がいなかったら、息子さんはかなり危険な状況になってい
たでしょうから、その時のショックというのは相当なものだったと思います。

「ああ、なんだかすごく楽になったわ」
顔つきがすっきりした感じでした。
その日は翌日の施療の約束をして別れました。

hasunohana

そして次の日、施療中、私は彼女から強くて深い恐怖感をずっと感じ続けていまし
た。しかしだんだんと呼吸は深くなり、痛みを伴わずにずいぶん動けるようになりま
した。また、こぶ状の腫れも引いていったようでした。

「ホントに楽になる、何か別のところで…うまく言えないけど、楽になるわねえ」
「軽いでしょう」
「ああ、そうね、軽い感じ…」
「今日はね、もう帰って休んだ方がいいですよ」

そして施療の翌日、メッセージが留守電に入っていました。

 

今はほとんど痛みはないです。そして久しぶりに熟睡できました。
実は昨日帰宅して、冷蔵庫を見たらなぜだか涙が出て止まらなくなり、しばらく座り
込んでしまいました。だけど、今日は生まれ変わったみたいにすがすがしいので
す。あの時、あなたにばったり会って15分間しかないという状況で、時間が短いと
思いながらも施療してもらうことにして本当に良かったです。私があの日、帰宅が
遅れていたらと思うとぞっとします。そしてあなたに遇わなかったら… 本当に人生
どこでどうなるかわかりませんね。

 

あの時、15分間と聞いて、彼女が一瞬返事に迷ったとき、何が彼女の心に去来し
たのでしょう?私には彼女に仏様のご加護があったとしか思えません。