最近読んだ本の話

執筆者 | 4月 14, 2017

 

想像力は、もともと人に備わったものなのでしょうか?

これは、やはり磨いてつけていくものという気がします。

 

タオ指圧でも、共感的想像は不可欠なものとして学びます。

目の前の人の感じていることをひたすら想像する、ということです。

こう感じているに違いないなど、自分の決めつけや都合が入るのは

共感的想像とは言えないのです。

 

美達大和著『人を殺すとはどういうことか』という本があります。

著者は二人を殺害した罪で現在も服役しています。凶悪犯罪を

犯した受刑者が入る刑務所の中で出会った受刑者の話はどの人も

それぞれに考えさせられるものでした。また、著者の思索の深さ

にも感銘を受けました。

こんな体験をするとはどういうことなのだろう?

こんな過酷なことが人生に起こるとは、何なのだろう?

時々本から顔をあげて見る窓の外の景色のほうが非現実的な

感じがするほどでした。

 

とくに印象に残っているのは、あとがきの中の著者の言葉でした。

 

「受刑者に決定的に欠落しているのは、他者に対しての想像力です。

自分が相手に何をしたのか、こういうことをすると相手はどうなるのか、

何を考えるのかという想像力がなく、替りにあるのは徹底した自分の

欲望です。・・・」

 

これは何も、受刑者だから、、とかではなく私たちにも言えることだ

と感じました。

 

また、次の言葉も印象に残りました。

 

「受刑者の大半は、人生の目標や夢はありません。私が聞いても

首を捻るばかりですが、人間は何かに燃えて生きることが大切です。

それすらもなく、誠実に生きることもなく、無為に過ごして最後に燃え

たのは棺の中といいのは寂しい人生だと思います。」

 

想像力を豊かに養っていくことの大切さ、人生に目標や夢を持つ

ことの大切さ、あらためて感じました。

もっともっと成長したい、そう思わせてくれる本との出会いは

有難いとおもいました。