想像力は、もともと人に備わったものなのでしょうか?

これは、やはり磨いてつけていくものという気がします。

 

タオ指圧でも、共感的想像は不可欠なものとして学びます。

目の前の人の感じていることをひたすら想像する、ということです。

こう感じているに違いないなど、自分の決めつけや都合が入るのは

共感的想像とは言えないのです。

 

美達大和著『人を殺すとはどういうことか』という本があります。

著者は二人を殺害した罪で現在も服役しています。凶悪犯罪を

犯した受刑者が入る刑務所の中で出会った受刑者の話はどの人も

それぞれに考えさせられるものでした。また、著者の思索の深さ

にも感銘を受けました。

こんな体験をするとはどういうことなのだろう?

こんな過酷なことが人生に起こるとは、何なのだろう?

時々本から顔をあげて見る窓の外の景色のほうが非現実的な

感じがするほどでした。

 

とくに印象に残っているのは、あとがきの中の著者の言葉でした。

 

「受刑者に決定的に欠落しているのは、他者に対しての想像力です。

自分が相手に何をしたのか、こういうことをすると相手はどうなるのか、

何を考えるのかという想像力がなく、替りにあるのは徹底した自分の

欲望です。・・・」

 

これは何も、受刑者だから、、とかではなく私たちにも言えることだ

と感じました。

 

また、次の言葉も印象に残りました。

 

「受刑者の大半は、人生の目標や夢はありません。私が聞いても

首を捻るばかりですが、人間は何かに燃えて生きることが大切です。

それすらもなく、誠実に生きることもなく、無為に過ごして最後に燃え

たのは棺の中といいのは寂しい人生だと思います。」

 

想像力を豊かに養っていくことの大切さ、人生に目標や夢を持つ

ことの大切さ、あらためて感じました。

もっともっと成長したい、そう思わせてくれる本との出会いは

有難いとおもいました。