「苦痛は戦うて勝てるものではない、

打つたからとて砕けるものではない。

苦痛は抱きしめて初めて融けるものである」

 

放浪の俳人と呼ばれた種田山頭火が残した言葉だそうです。

患者さんから教えていただきました。

私たちは、苦しみや痛みから逃れようとして、戦ったり責めたりしてしまいがちですが、それではかえって苦しみや痛みを増やすことになりかねません。

 

苦痛は抱きしめて初めて融ける・・・

この言葉は、タオ指圧の心と通じるものがあります。

タオ指圧では、ツボは相手の心に痛みに触れることが出来る一点であると捉えています。

 

以下は『タオ指圧、究極のメソッド』(遠藤喨及著)より引用。

「タオ指圧でいうツボは、受け手の無意識が圧してほしがっている点です。

誰でも人は、心のどこかに痛みを抱えています。それを本人が意識しているかいないかは別として、どんなに健康で活力に満ち溢れているように見える人でも、そうなのです。それが人間存在というものです。

この無意識の心の痛みは、気づかわれ、共感され、癒されることを必要としています。その心の痛みは肉体上に現れます。それがツボなのです。」

 

ですから、タオ指圧では、ツボに触れる手は、相手の痛みに共感し、どこまでも優しくその存在を包み込む母性的な役割であると教えられます。その共感力の深さが、より深いツボに触れ、より深い心の痛みを癒すことになるのです。

ともすれば私たちは、知らず知らずのうちに相手を評価したりジャッジしたりしてしまいがちです。あるいは、なんとかしてやろうと考えて、責めたり、問い詰めたりしてしまいがちです。しかし、それでは相手の心の痛みは癒されません。

 

 

苦痛は抱きしめて初めて融ける・・・

山頭火が綴ったこの言葉を聞いたときに感じる深い安心感や優しさを、タオ療法を通して、たくさんの方に伝えていきたいと想うのです。