タオ指圧の創始者は、遠藤りょうきゅう住職。
東洋医学の根幹である気と経絡、ツボの秘密とその実態を解明し
生まれた手技療法です。タオ療法の臨床家や教室は、世界八か国に
あり、日々世界各地で、その治療効果が実証されています。

タオ療法HPはこちらから http://taoshiatsu.com/

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手術の後遺症

 

友人から、「弟が脊椎の手術を数日前に終えたが、後遺症でずいぶん不自由して
困っているのだけど、何とかならないか?」という連絡を受け、
翌日、当の弟さんから電話がありました。

来診した弟さんに会ってみると、立派な体格の35歳。かつてはアイアンマンレースなどにも出場していたスポーツマンでした。
話によると、咳をしたら腰に電気のような衝撃が走り、それきり動けなくなった
とのこと。
救急車で病院に着き、レントゲンの結果が出るなり即手術となったそうです。
手術は幸い成功しましたが、まさかの後遺症。排尿困難や下肢にしびれが出てしまいました。特に大腿部がひどいとのことです。
つま先は思うような動きができず、歩行すると足首からずっと腰まで非常に負担がかかる。歩行はできても走れません。また、片足で立って靴下がはけない状態です。
リハビリセンターに通っていますが、一向に良くならず心の中ではとても焦っていました。
というのは、近日中に長期で海外に行く用事があり、出発までには少しでも良くなっている必要があったからです。
「触れられたら触覚は感じますか?」

「感じます。けれど厚い布団の上から触れられている、という感じです。」

「じゃあ、歩く時も感覚ははっきりしないんですね…」

「そうです。一歩一歩確かめないと歩くのも不安です。」

手術を行った西洋医学的の見地から、果たしてこの後遺症が通常のものなのか?
確認すると、これらはあくまでもノーマルな後遺症の範疇らしく、完治までには3~6か月かかるという見通しでした。
それを聞いて、6ヶ月は長いなぁ、、というのが、僕の正直な気持ちでした。

 

ポジティブイメージで目標を決める

 

一回目の施療では、患部の腰のところにはツボがあまり現れていません。ツボはむしろ、上背部に目立ってありました。
施術はどのように感じるかを聞くと、奥へ響くとのこと。
さらに続けると、腰から右足への響きへと変化してきました。

<注>※タオ指圧では、「ツボは定まった位置にはなく、心身の状態で現れる」とされている。またタオ指圧のツボを施術すると、邪気が出ていく反応で患者は”響き”を感じる。

「痛いですか?」

「いえ、背中はそうでもないですが、ふくらはぎと、足先が爆発しそうです。」

「たまって抜けない感じ…?」

「そうですね」
施療後に様子を聞いてみると、爽快な気分だけど、症状が変わったかと聞かれると、そうだ、とは断言できない、ということでした。
後日改めて連絡が来て、何日かぶりで、自力で排尿できた、と。
また、リハビリでいろいろ運動をするけど、まだつま先に強く症状が残っている気がする、とのことでした。

2回目の施療も同じような経過でした。
そこで、「海外へ行く日までに治ると決めてしまいましょうう!その日をゴールにしましょう!
それに向かって集中しませんか!」と提案しました。
彼は、さすがにアイアンマンレーサーだっただけあって、
「よし、おもしろい、やりましょう!」と明るい返事で
帰っていきました。

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良くなる症状

 

施療は週に2回続けました。
何度目かの時に、股関節近辺のツボを治療すると、腰骨の中から足全体にズーン
と響きました。それからはここが主な施術の対象になりました。
彼は、施療のない日もリハビリはもちろんのこと、独自の呼吸法を基にした瞑想も、積極的に続けていました。
症状は、日を追うにつれどんどん良くなっていきました。そしてついにはリハビリセンターを“卒業”したのです。
やがて海外へ発つ日の一週間前となり来ました。、
「今日は朝からずっと、1日自力で排尿できました」

「それなら海外にいけそうですね」

「いけると思います!治るのももうすぐだというのを感じます」
私は最後の施術だと思い、海外で楽しんでいる彼を想像しながら施術しました。

施療機関が短期間でしたので、100%完治にまでは至りませんでしたが、間違いなく3か月以内には完治する、という確信を持つことができました。彼も、20時間のフライトにも、もう不安はないようでした。
施療が終わると、「具合を見て、また来年連絡します」と、元気に帰っていきました。

これは僕に、「ポジティブ・イメージに基づいて施術すれば、心身はポジティブに反応する」を示す、典型のようなケースだな、と思いました。