タオ療法通信〜癒しの響き〜vol. 25

免疫力アップ!

**********タオ療法通信〜癒しの響き〜vol. 25(2021.6)*********

タオ療法の馬場山往です。夏が近づいていますね。
ジメジメとして過ごしにくい氣候ですが、体調崩されていませんか?

今回は、「免疫(力)」についてお伝えします。

「免疫力を上げる」「集団免疫を獲得する」など、昨今よく聞くワードではあります。
新型コロナに関わらず、心身ともに健やかに人生を送るためにはとても大切な「免疫」のこと、意外とよく知らないという方も多いかもしれません。

外敵から身体を守り、病気を予防し、治そうとする力=生きる力

そもそも、「免疫」とはなんでしょうか?
免疫とは、体内で発生したガン細胞や外から侵入した細菌やウイルスなどを常に監視し撃退する自己防衛システムのことです。 人間の身体の中では毎日、外からウィルスや細菌が入ってきており、また体の中にあるがん細胞などの異物(身体に害をもたらす細胞)ができたりしています。
では発病する人としない人がいるのは、一体どうしてでしょうか?
それは、さまざまな免疫細胞が連動し、ウィルスやガンを死滅させるために働いているからです。もし、免疫というシステムが体から無くなったとしたら、私たちはすぐに何らかの病氣にかかってしまいます。
その体の中にある免疫細胞がうまく連動し、そのシステムがどれだけ活発に活動しているか、これが「免疫力」です。
これは私たち動物が、長い長い生命の歴史の中で獲得してきた力です。このシステムにより人類はこれまで絶滅することなく、種として生き永らえてきました。
免疫力=生命力
とてもパワフルで素晴らしい力が、すでに私たちには備わっているのです。

免疫のシステム
◯自然免疫
まず皮膚や粘膜で侵入を防ぐ(上気道:鼻から喉まで)。軽いものならこの時点で防ぐ。
異物の情報伝達。口呼吸は、ウィルスが直接入ってくるので、このシステムがうまく機能しない。

・NK(ナチュラルキラー)細胞:常に体中をパトロールして癌細胞などを見つけ、攻撃、破壊
・マクロファージ(食細胞):侵入してきた細菌や死んだ細胞などを食べて撃退。T細胞に情報伝達
・好中球(白血球の一種):細菌、真菌を食べて撃退

◯獲得免疫
自然免疫から情報をもらい、相手を特定、排除や封じ込めをする。
はじめての相手には発動するまで時間がかかる。過去に接した異物については素早く強力に攻撃。

・B細胞:抗体をつくりだす
・T細胞:情報を受け取り攻撃能力を備えている

これだけではありませんが、これらの細胞と、私たちの体に住む「常在菌」が有機的に機能し、免疫のシステムが作られています。
過度の消毒は、常在菌まで殺してしまうので、かえって免疫力を下げてしまうことにもなります。*

免疫力が下がると・・・
■ウィルス・感染症などにかかりやすくなる
■肌が荒れる
■アレルギー症状(花粉症・アトピーなど)が生じやすくなる
■下痢をしやすくなる
■疲れやすくなる など

免疫力を上げるには
免疫力、もっと言えば「いのちの力」を高めるのにもっとも重要なことがあります。
それは、、、

「いつも笑顔でご機嫌でいること」です。

「不安」や「恐れ」は、私たちのいのちにとって、もっともマイナスになる要因です。
最新の量子力学(目に見えない世界を探究する学問)の領域でも、「私たちの意識は、自分の身体だけでなく外界(物理的)にも大きな影響を与える」ことがわかっています。
逆に、「愛」に紐づけられる「喜び」「平安」と言った感情は、いのちを活性化し、免疫力も高めることがわかっています。
これは、タオ療法でいう「氣」の世界のことであり、それが真実です。
「好きなこと・楽しいことをする」「氣心のしれた人々と笑顔で過ごす」「みんなの幸せを願う・祈る」「困っている人を助ける」ということが、実は健康にとっても重要ということです。
「あなたが今笑顔でいること」、そして「人を笑顔にすること」が、あなたの免疫力を高め、また他人の免疫力を高めます。

下に挙げる二つのことも、あなたが笑顔であればこそさらに効果を発揮します。
それを忘れないでくださいね。

1.腸内環境を整える
免疫機能に大きく関わっているのは、腸です。
免疫細胞の約6割は腸にいると言われます。 腸内の免疫細胞を活性化できる食べ物をとっているかどうかが、免疫力を大きく左右します。
免疫細胞を活性化させるには、腸内の善玉菌を増やす。善玉菌を増やすには善玉菌のえさになる食物をとることです。
善玉菌と言えば思い浮かぶのは乳酸菌です。乳酸菌はそれ自体が善玉菌であり、他の善玉菌のえさにもなります。
乳酸菌を含む食物は、ヨーグルトなどの乳製品のほかに、日本古来の植物由来の乳酸菌で発酵させた数々の発酵食品があります。(自然なお漬物など)
乳酸菌の他にも、麹菌、酵母菌、酢酸菌、納豆菌などもあります。これらは日本人の身体に一番合っています。古くから受け継がれてきた大切な知恵なのです。日本人は昔から発酵食品をとることで免疫力を高めていたのです。また、「ケフィア」もお勧めしています。施療者が育てているものもありますので、ご興味のある方、ご希望の方は遠慮なくお尋ねくださいね。
(参考:https://www.kefran.com/blog/about_kefir/post/1/)
2.体温を上げる
免疫細胞は血液の中にいます。体温が下がり血行が悪くなると、体内に異物を発見しても素早く攻撃できません。
免疫力が正常に保たれる体温は36.5℃程度といわれています。、免疫力は、体温が1℃下がると30%低下し、逆に1℃上がると一時的には最大5~6倍アップするともいわれ、体温を上げることの重要性がよくわかります。
現代人は低体温傾向にあると言われています。 低体温というと、体質的なものと思えるかもしれませんが、日常生活の中に低体温を招く要因があることもあります。体温を上げて免疫力を高めるために、日常の中で心がけたいことを紹介します。
①適度な運動をする:体を温め、免疫力を高めるために不可欠です。じわっと汗をかくことをすると、血液が循環します。
②ぐっすり眠る:緊張から解放され、心底リラックスすると、免疫細胞の働きがとても活発になり、免疫力が高まります。
③栄養バランスを大切に:毎日の食事への心がけは免疫力に大きく関与します。免疫力を高める食べ物を上手に摂りましょう。日本人が伝統的に続けてきた発酵食品、玄米や野菜中心の食生活が大事です。
④入浴で身体を温める:ゆっくり入浴することで、身体を芯から温め、全身を心地よくほぐしながら免疫力を高める良い方法です。38~40℃ぐらいのお湯に、20~30分ゆっくりつかると良いでしょう。
⑤思いっきり笑う:笑うと免疫細胞が活性化するという研究データが出ています。さらに、笑えば血行が良くなり、ストレスに関するホルモンが減って、心が穏やかになるなどの効果があります。
からだを冷やすものは控えて、なるべくその土地で採れた旬のものや発酵食品をいただくのがいいです。そして、砂糖や清涼飲料水、加工品、添加物、農薬、遺伝子組み換え、薬など、不自然なものは極力摂らないことが、あなたの本来の免疫力を発揮するためには欠かせません。
ウィルス、感染症、がんなどの病氣、色々な情報が入り心配になりますが、あなたの免疫機能が発揮されれば何も怖くはありません。
そのためにも、我慢しない、楽しいことをする、テレビを極力見ないなど、不安・恐怖に踊らされないようにして、ニコニコ笑顔でご機嫌でいられるように心がけましょう。
そうすれば、絶対に大丈夫です。^_^
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