タオ療法の中河妙水(なかがわなりみ)です。
お元気でお過ごしですか?
暑い夏がやって来つつありますね。
夏風邪をひいて体調を崩している人が多いようです。
できれば毎日、熱すぎないお湯にからだを沈めて、冷房で冷えたからだを温めると、心身が静まってきますので、おすすめです。
科学は霊と出会ってひとつになる(ヘレンケラーの言葉)
今日は、「人間が、互いの幸福に責任を持つようにならない限り、世界は変わらない」という、ヘレンケラーの言葉を紹介したいと思います。
ご存知のように、ヘレンケラーは、2歳にも満たないころ、高熱で視覚、聴覚のすべてを失いました。ですから、話すこともできず、また、まともな躾もされなかったんです。
7歳の時に家庭教師のサリヴァン先生と出会い、彼女の人生は変わったのです。
ヘレンケラーには、ヒッツ氏という支援者がいました。元ワシントン駐在のスイス総領事で、その後、聾者のための雑誌「ヴォルタ・レヴュー」のヴォルタ局局長に就任した人です。
ヘレンは、ヒッツ氏と13歳で出会い、永い間、点字で文通していました。そしてヒッツ氏が、科学者・神学者・思想家であり、西洋における霊界の巨人、スウェーデンボルグの著書を点字にしたことをきっかけに、その著作に没頭しました。
その主な内容は、スエーデンボルグが昏睡状態となって霊界に入って体験した見聞録です。スエーデンボルグは、これらの著作を、匿名で出版していたのです。
その霊界の記述は、まるで仏教で説いてきた地獄・餓鬼・修羅などの世界。
日本では、世界的な仏教学者の鈴木大拙師が、最初に翻訳しました。
ヘレンケラーは、スウェーデンボルグの教義に感動し、生涯に渡り生きる指針としました。
私がなぜ、先のヘレンケラーの言葉をご紹介したかったのか?
それは、ヘレンケラーは、「自分が他人から受けた無償の行為で得たもの全てを、個人を超えた、他の幸福のために捧げたのではないか」と思ったからです。
また私は、ヘレンケラーが、「人生の助けになった」と語っている、スウェーデンボルグの言葉を読んでいたく感動しました。
それは、以下のようなもので、私は東京/京都の和田寺タオサンガセンターで開催している、「希望の火&タオ指圧/HOPEワークショップ」で、参加者の方々が体験することと同じことを語っている、と思ったのです。
『出来事が外側からやって来るというのは誤りです。でもこれは、常識になってしまっています。
しかし、自分の外側で起こっていることを認知するのは内側の人間(注:個人の無意識のこと)で、感覚的な経験は、これを源泉として、はじめて生きたものになるのです』
ヘレン・ケラー ウィキペディアリンク
※スウェーデンボルグ ウィキペディアリンク
参考文献:『私の宗教』ヘレン・ケラー著 未来社
ところで、霊的存在と生きる(5)どうして霊界についてバラし始めたのか? (遠藤喨及ブログ)が、私的にはとても面白かったです。
「怪しげなグルに頼って、人生間違えるぐらいなら、自分自身で霊的世界と向き合うべきであろう。」(本文より)これは、来るべき時代に向けての、メッセージかも知れない、と思いました。
記:中河妙水
10代の頃から、人間存在の不思議への探求心が強く、美術、心理学、東洋医学、仏教を学ぶ。 やがて「タオ指圧」の本に出遭い、”これしかない!”と感動。2001年から毎月、タオ指圧修行のため、北海道から東京まで通い続けた。 東京に移住後、東京のタオ指圧センターで臨床に従事するようになる。 特技は、ものまね/演技(元演劇部)で、趣味はガーデニング。東京センターのガーデン造りを、仲間と共に楽しんでいる。 |