A・Iさん(女性)
「え~、指圧なのにどうして涙がでるの?」
これが初めてタオ療法を受けた時の感想でした。
オイルマッサージでは、柔らかなタッチと花の香りに誘われて、感情が解き放たれ、治療中に泣き出す人がいます。
でもオイル や花の力も借りずに、指圧でなぜ心が解放されて泣けるのかが本当に驚きでした。
後になって、タオ療法は、施療者が患者の気に同調して施療するので、“肉体だけでなく心も癒される”、ということがわかりました。
また、身体に不調をもたらす邪気が体外に排出されるときには、「響き」の感覚があります。響きの感じは、受け手によってかなり違うそうですが、もともと人に触られるのが苦手で緊張度の高い私には、まるで電気ショックのようで、響き始めると白旗立てて「参りました!」という状態でした。
ですが、次第に響きにも慣れて行き、響くと身体が楽になるのがわかってきました。
タオ療法に通い始めた時、大きな病を抱えていた訳ではありませんが、顔はどす黒く、首と膝、腰には痛みがありました。
医者には、疲労困憊し、あらゆる臓器が私を支えるためにフル回転して、アップアップしている状態、と言われていました。
回数を重ねるにつれ、不思議なことに肌もきれいになっていき、どす黒い顔が白くなっていきました。まさに美白によく効く気の力という感じです。
そして、さらに不思議なことには、施療中に過去の情景が浮かび上がってくることがありました。当時の抑圧されていた感情が現れて解き放されていきました。
私は子どもの頃に受けていた辛い治療を思いだし、それが“人に触れられるのが嫌だ”という原因になっていることに気付きました。
また時には、これは前世から引き継いだカルマだったと思うようなこともありました。
タオ療法は、「身体の症状よりも、その症状を作っている大元の原因を取り除く」こと、また「心を100パーセント集中して、施療にあたってくださる先生方の思いが、目には見えない気に働いて、心身共に癒される」のだと、身をもって体験しました。